「介護士の仕事を辞めたい!」
「辞める際の判断基準は?」
このように悩んでいる方はいませんか?
人手不足による業務過多、低賃金、上司同僚からのハラスメント、利用者による暴言暴力・・・
介護士の仕事はとてもハードです。
せっかく憧れの介護士になれたのに「仕事が辛くて辞めたい」と追いつめられ、体調を崩してしまう方も少なくありません。
ですが、安易に介護士を辞めることで、後悔する事も少なくありません。
後悔しないためにもよく考えてからの転職が重要です。
今回はベテラン介護士が体験談をもとに介護士を辞める判断基準と後悔しない転職方法を紹介します。
介護士を辞めたい理由10選【体験談】
人間関係が悪い
介護業界の現場では同僚や上司からのいじめや嫌がらせ、影口悪口、ハラスメントが横行しています。
また、職場での派閥争いも絶えず起こり、板挟みによる精神的なストレスを抱えている方も多いようです。
【体験談】
・介護士、看護師、事務職員の三つ巴。
・お局職員のマイルールや、嫌な仕事から逃げる職員にイライラ。
給料が低い
重労働でありながら低賃金。やりがいを悪用した「やりがい摂取」
サービス残業もざらにあります。
資格手当や役職者手当はスズメの涙なので、資格を取らず役職にも就かないほうが楽で良いなんて声もチラホラ。
【体験談】
・国の処遇改善加算を職員の給与に充てず搾取するブラックな事業所。
・給与明細を二度見するほどの低賃金で驚愕します。
人手不足で鬼のように忙しい
介護業界は慢性的な人手不足。
人員補充もない中で、鬼のような業務量をこなす必要があります。
休憩時間にも電話やコール対応、介護記録の作成、緊急呼び出しの対応と、休憩をしっかり取れず体調を崩す職員もいます。
【体験談】
・休みの日にも仕事のグループLINEに連絡が来ます。
・利用者数名の食事介助を同時に行わなくてはなりません。
体力的にきつい
介護職は体を支えるなどの力仕事が多く、肉体的な負担が大きいです。
腰を酷使することで、ほとんどの介護職員が腰痛を抱えていると言われています。
【体験談】
・介護技術を学んだとて、体への負担は相当なものです。
・ワンオペ夜勤はこの世の地獄。仮眠なんて出来るはずもありません。
施設の理念や経営方針に不満
利用者への対応や業務内容、事業所の経営方針や理念に不満を抱えている職員は沢山います。
経営陣と現場職員の溝は非常に深く、現場の声や改善案にも一切耳を貸さず、利益重視の経営陣に嫌気がさし、辞めたいと思ってしまう事も多々あります。
【体験談】
・仰々しい理念を掲げていても、結局のところ利益重視。
・意思決定は100%トップダウン。利用者や現場職員の声が届くことはありません。
労働条件や職場環境が悪い
更衣室が倉庫の一角、トイレが男女兼用、勤務時間の管理がずさんで労働環境は最悪です。
保険や補償が不十分な事業所も非常に多いです。
30分以下の残業申請は不可、5km以内は交通費の支給なし(しかも直線距離)といった劣悪な職場では辞めたいと感じてもおかしくありません。
【体験談】
・人事評価の基準が曖昧。疑問符が付く役職者もいます。
・手書きのタイムカードを使用し、残業代の削減や長時間労働の隠蔽を行っています。
利用者や家族による暴言暴力、ハラスメントがエグい
介護の現場で問題視されている利用者からの暴言暴力。SNS上にはその生々しい傷跡が頻繁に上げられています。
利用者家族からの無理な要求や、威圧的な態度で嫌な思いをする職員も少なくありません。
【体験談】
・強い口調での罵倒や人格を傷つける発言にメンタルが崩壊します。
・物を投げる、叩く、蹴る、引っ掻く、噛みつくなどあらゆる暴力を受けます。
・抱きつく、体を触る、卑猥な言葉を浴びせるなど当たり前に行われています。
不規則な生活に耐えられない
介護現場の多くは早番、遅番、日勤、夜勤と勤務時間帯を設定し運営しています。(事業所によってはもっと細分化されています)
不規則な勤務の影響で体の不調を訴える職員も多いようです。
【体験談】
・夜勤明け出勤や連続夜勤なんて当たり前。体を休める暇もありません。
・細分化されたシフト勤務で、生活バランスが崩れます。
他職種や他の職場に興味がある
ブラックな環境下で働く介護職員の多くは、常に求人情報をチェックしています。
高待遇や、異なる職場環境への憧れが強く、ふとした瞬間に爆発し、唐突に辞める職員も多いです。
【体験談】
・看護師やケアマネにキャリアチェンジする職員もいます。
・ストレス過多で音信不通になる職員もいます。
業務内容が想像と違った
人の役に立ちたいと飛び込んだ介護業界、大好きなお年寄りと沢山触れ合いたいと思っていたのに、気が付けば清掃や備品管理、書類作成に追われる日々。
なんとか触れ合う時間を作っても、待ち受けているのはわがままな高齢者の無理難題。
仕事に対するモチベーションが保てず辞めてしまう職員も沢山います。
【体験談】
・備品購入や業者とのやり取りなども行わなくてはなりません。
・何をするにも書類作成。もっと簡素化出来ないものかと疑問を感じます。
その他にも・・・
- パソコンが使えない
- 車の運転が苦手
- 好みの同僚職員がいない
といった理由で辞めていった介護士もいました。
介護士を辞める際の判断基準
たくさんの不満や問題がありながらも、仕事を辞める決断には、それなりの不安や労力が伴います。
ですが、ネガティブな感情のまま働き続けることは決して良い事ではありません。
辞める際の判断基準を参考に思い切ってキャリアチェンジするのも一つの手段です。
体力面や精神面の異常をきたしている
ストレス過多のまま働き続けることで体調を崩す事もあります。
中には心療内科や精神科に通院する介護士もいます。
業務内容や待遇の改善を求めても受け入れてもらえない
不満や提案を上司に相談しましょう。
解決策や妥協案の提案なく一蹴される場合は転職のタイミングかもしれません。
ハラスメントが横行している
特に相手が上司の場合、一人での解決は絶望的です。
長い時間と労力をかけて相手と戦うより、さっさと辞めて素敵な上司や同僚と出会ってください。
職場環境がブラック
不十分な設備や劣悪な労働条件はすぐに改善される事はありません。
しっかりとリサーチした上でより良い環境に移るべきです。
給与や昇給が納得できる額ではない
基本給が驚くような低さ、昇給も小学生のお小遣い程度。
何年もかけてコツコツ昇給するより、給与の高い事業所に転職しましょう。
転職を決意したら行動しよう
ブラックな事業所で、あなたの貴重な時間を棒に振ってはいけません。
介護士を辞める際の判断基準を参考にし、転職を決意したら行動あるのみです。
スマートな転職で勝ち組の仲間入りをしましょう。
同業種に転職するか、異業種に転職するか考えよう
【同業種】
これまで培った経験を存分に活かせます。
どこの事業所を選んでも、業務内容の基礎は変わらないためスムーズに対応できます。
介護業界は基本人手不足なので、転職先も選び放題です。
ただし、好条件とは裏腹にいつも求人の出ている事業所は注意が必要です。
安直に飛びつくと、思わぬ問題に直面してしまいます。
そうならないためにも、ネットや同業種の知人から徹底的に情報収集しましょう。
目当ての事業所に出向き、見学するのもおススメです。
【異業種】
ブラックな事業所での経験がトラウマで、介護士を辞めたいと感じたならば、これを機に思い切って異業種にチャレンジするのも一つの手段です。
とはいえ、全く知らない新しい業種で働くということは、それなりに努力と根性が必要です。
自分の強みや売りを見極め、活躍できる場所を探しましょう。
仮に異業種の転職に失敗しても介護業界の受け入れ態勢は万全です。
ほとんど年齢に関係なく、すぐに戻ることも可能です。
まとめ
どんな介護士も一度は辞めたいと思うことがあります。
前述した判断基準を参考に続けるべきか転職するべきかよく考えてみてください。
どのような選択をするにせよ、ポジティブな選択なら明るい未来が待っているでしょう。
伝説の教訓
ポジティブな選択なら未来は明るい